「てりやきバーガー」がロッテリアの店頭に登場したのは1986年。
当時は秋の限定商品として発売され、ハンバーガーが210円の時代に270円と高価格だったにもかかわらず、人気があってよく売れました。「これはイケる!」というわけで、ほどなく定番商品の仲間入りを果たしたのです。
以来今日までみなさまに愛され続け、20歳の大人になったからには、ご恩返しの意味も込めてのお味の改良新発売。新しい「てりやきバーガー」は、コクとうま味のタレが決めてです。
新しいタレの何がちがうかといえば、食べ進めるほどに味わえる"深〜いコク"。秘密は「オイスターソース」です。
オイスターとは牡蠣のことで、オイスターソース(牡蠣油)は中華料理にはなくてはならない調味料。また和食や洋食にも隠し味としてよく使われます。「てりやきバーガー」でも以前から使用していましたが、今回はこれを中華の本場、香港製のものに変えました。ほかの調味料との相性も抜群で、深いコクの中にもキレがあり、何ともおいしくなったのです。
アジアはもちろん、ヨーロッパやアメリカなど世界各国の一流シェフが愛用している「オイスターソース」。実は、まったくの偶然から誕生しました。
今をさかのぼること100年以上前の中国は広東省に、ご当地名産の牡蠣のスープが評判の料理店がありました。ある日、店主がいつものように牡蠣のスープをトロ火で煮込んでいたところ、火を消し忘れてうっかり一晩置いてしまいました。翌日気がつくと、白かったスープが褐色の煮汁になって鍋底に残っており、これが非常に濃厚なコクとうま味を備えていたとか......。これをヒントに、オイスターソースがつくられたそうです。
ちなみに、タレの主な調味料である醤油と砂糖には、「たまり醤油」と「三温糖」を使っています。たまり醤油はうま味成分が多く、角のとれたまぁ〜るい辛さが特徴。三温糖もまろやかで独特な甘味を持ち、煮物料理の定番調味料です。風味豊かな「てりやきバーガー」は、タレにこだわりがあるのです。
新製品や改良品の開発にあたっては、毎回、試行錯誤の連続です。今回も、「オイスターソース」の変更にたどり着くまで紆余曲折がありました。「パテを変えようか、バンズを工夫しようか・・・」、いろいろな方向があるなかで、やはりタレが命の「てりやきバーガー」ではタレにとことんこだわることに。
それからも、調味料の何をどうするかで検討が続きます。すっきりした甘味を求めて砂糖をトレハロースに変更してもみましたが、試食会ではあまり評判がよくなかったり......。そんな中での結論が、今回の香港製オイスターソースでした。





